ニッポン環境問題史
1巻 近代化の光とかげ
~明治・大正・昭和前期~

監修:加藤三郎

環境文明研究所所長・NPO法人「環境文明21」顧問

対象:小学校高学年から。
定価:2,750円(本体2,500円+税10%)
発行年月:2023年3月
判型・体裁:B5判  40ページ
ISBN:978-4-378-02511-7
Cコード:8336 NDC:362

内容紹介

「1巻」では、江戸時代から太平洋戦争が終わるまでの歴史をたどります。約二百年もの間、国を閉ざし、侍中心の社会を築いていた日本が、世界を相手に戦争をして敗れるまでの激動の80年間です。「このままでは外国に支配されてしまう」と産業を発展させて、国を強くすることが、この時代の日本にとっていちばん重要なことでした。鉱山などが周辺地域の住民に被害をあたえても、生産を止めなかった例もあります。そうした対応が、どのような結果に結びついたのか、日本のたどった歴史とともに見てみましょう。

【目次】

1.いま、環境問題の時代 

環境問題ってなに?

いったい解決できるの?

2.環境問題のはじまり 

江戸時代、環境問題はありませんでした

黒船来たる、日本が動きだす

明治時代、めざせ近代国家

足尾銅山鉱毒事件

明治時代の公害問題

政治も変わる、大日本帝国憲法

3.世界の列強へ、そして敗戦

帝国主義への道――日清・日露戦争

大正時代、第一次世界大戦

昭和のはじまり、太平洋戦争

質問.戦争と環境について

監修者紹介

加藤三郎(かとう・さぶろう)
東京都生まれ。東京大学工学系大学院修士課程修了。
1966年に厚生省に入省し、発足したばかりの環境庁へ出向。以後、主に環境庁にて、公害・環境行政にたずさわる。1972年国連人間環境会議(ストックホルム会議)に準備段階から関わる。1973年OECD環境担当書記官、1990年環境庁地球環境部の初代部長に就任。1992年地球サミットに参加。環境基本法案の作成、地球温暖化対策などに関わったのち、1993年に退官。現在、認定NPO法人環境文明21顧問、株式会社環境文明研究所所長、日韓国際環境賞審査委員などを務める。
主な著書に、『危機の向こうの希望 環境立国の過去、現在、そして未来』(プレジデント社)、『環境の思想 「足るを知る」 生き方のススメ』(共著、プレジデント社)など多数。

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