マイヤーさんと大きくなりすぎた犬

著:リリアン・ムーア,レオーネ・アデルソン
訳:小宮 由
絵:kei saito
対象:小学校低学年から
定価:1,650円 本体1,500円+税10%
発行年月日:2025年3月18日
判型・体裁:A5判上製 96ページ
ISBN:978-4-378-01568-2
Cコード:8097 NDC:0933

装丁:生島もと子

内容紹介

ノディンさん一家に、かわいい子犬がやってきました。
名まえは、バターボール。
小さかったバターボールは、どんどん大きくなって、いたずらをくりかえすようになり、
ノディンさんたちをこまらせてしまうことに。
ある日、とうとう犬の捕獲人マイヤーさんが、やってきました。
一ど、マイヤーさんにつれていかれた犬は、もう二どと会えないのです!
いったい、バターボールは、どうなってしまうのでしょう?

人と犬が心をかよわせる、たのしくて、心あたたまる物語

もくじ

1.ウエスト・ブルークの 犬の捕獲人(ほかくにん)
2.バターボールは かわいい子犬?
3.バターボール さんぽに出かける
4.バターボール ものをはこびすぎる
5.バターボール ジャンプがうまくなる
6.ノディンさん一家の かなしい日
7.マイヤーさんの ひみつ
8.バターボール ホームシックになる
9.ウエスト・ブルークでの 大そうどう
10.マイヤーさんのひみつが ばれる
11.マイヤーさんの あたらしいひみつ

「あ、このやきゅうのグローブ、ボビーのだ!」と、トムがさけびました。
「これ、エレンのあたらしいおにんぎょう!」と、サラもいいました。
「あっ、これ、たしか、ヒルおくさんのかさだわ!」と、ノディンさんのおく
さんがいいました。「それに、このくつや、長ぐつは……いったい、だれのなの!?」

 

 

「そうだ、ぼくたちも家にかえろう!」
そうして、五ひきの犬は、マイヤーさんが納屋でいそがしくはたらいているあいだに、ウエスト・ブルークへとつづく、長くてほこりっぽい道へ、とびだしていったのでした。

 

著者紹介

著 リリアン・ムーア
1909年、アメリカ、ニューヨーク生まれ。ニューヨーク市立大学ハンター校で文学を学び、卒業後、小学校の読書指導員になる。43歳で作家デビュー。1957年から10年間、スコラスティック社の編集者となり、子どもたちに安価で高品質な本を提供したいと、ペーパーバック部門を立ち上げ、編集長に就いた。また、マイノリティの子どもが共感できる本が少ないと、1965年に「異人種間児童文学協議会(CIBC)」を立ち上げた。主な邦訳作品に『ぼく、ひとりでいけるよ』(偕成社)などがある。2004年没。

著 レオーネ・アデルソン
1908年、アメリカ、ニューヨーク生まれ。ブルックリン大学とニューヨーク大学で教育学を学び、その間、小学校の教師を14年務め、その後、ニューヨーク市の聾学校の教師になる。42歳で教師を辞め、ネイチャーガイドをしたり、反戦運動に参加したり、世界中を旅したりした。戦後から、子どもの本を書きはじめ、10数点の作品を残した。邦訳作品に『しばふって、いいな!』(瑞雲舎)がある。2003年没。

訳 小宮 由
1974年、東京生まれ。2004年より東京・阿佐ヶ谷で家庭文庫「このあの文庫」を主宰。主な訳書に『さかさ町』『けんかのたね』(岩波書店)『イワンの馬鹿』(アノニマ・スタジオ)『黒い蜻蛉 小説 小泉八雲』(佼成出版社)など多数。祖父は、トルストイ文学の翻訳家であり、良心的兵役拒否者の北御門二郎。

絵 kei saito
1997年、東京生まれ。イラストレーター・画家。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。TIS会員。海外絵本や童話作品から影響を受け、【内なる子供心を大切に】をテーマに作品を制作。広告やパッケージ、アーティストのライブグッズ、オリジナルグッズの販売など、多岐にわたって活動を展開中。


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新刊

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  2. マイヤーさんと大きくなりすぎた犬
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    ちょっと変な仲間 編
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