作:デボラ・エリス
訳:もりうちすみこ
A5判/176ページ
2004年4月発行
ISBN978-4-378-00788-5
定価:1300円+税
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タリバン政権下のカブールで髪を切り少年となって働いていたショーツィアは、アフガニスタンを脱出し、パキスタンの難民キャンプにたどりつく。だが、泥かべに閉じこめられた生活には何の希望もない。フランスへ行く夢を実現させるため、ついには愛犬とともにペシャワールで路上生活をはじめる少女に、さらに苛酷な現実が待っていた。
難民となった少女は、キャンプ内で死んだような一生を送るしかないのか。運命を切りひらこうと懸命に闘うショーツィアが、最後にえらんだ道とは……。戦乱のアフガンを生きぬく少女を描いた連作の最新作。
作者より
あらゆるものが破壊され、国民がいちじるしい貧困におちいっているこの国が、学校や図書館、診療所、道路などを再建したり、生活の必需品を供給するためには、世界中の人びとからのたすけが必要です。たとえば、わたしの国カナダには、アフガニスタンの人びとを援助しようとするNPOがたくさんありますが、そのひとつは、破壊された図書館を再建することや焼かれた本を補充することを支援していて、カナダの多くの大人や子どもたちの賛同を得て活動しています。