デボラ・エリス
訳:もりうち すみこ
定価:本体1400円+税
判型・体裁:四六判/192ページ
発行年月:2005年12月
ISBN978-4-378-03402-7
NDC316
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内容紹介
「今、ここで戦いをやってることは、知ってるわ。でも、なんでやってるのかはわからない。テレビのニュースで、爆弾が商店街やバスの中で爆発したところを見たりするけど、すごくこわくなる」
「三つの願い? 芸術家になりたいし、ダンサーにもなりたい。それから、うんと長生きしたい」
この中東の地でおこった戦争は、あまりにも長いあいだ、いろいろなかたちで続いているので、まるで永久に終わらないかのように感じられることもあります。しかし、戦争というのは、人間のそのほかの行為と同様、一つの選択なのです。人びとがおこなったそんな選択が、どういう影響を子どもたちの生活にあたえているのかを、この本の子どもたちは語っています。
著者紹介
デボラ・エリス
カナダ・オンタリオ州で育ち、17歳のころより、非暴力、学生運動、女性解放、反戦などの政治活動に参加。現在は、トロントの精神障害者の施設でカウンセラーとして働く。カウンセラーの仕事のほか、作家活動、アフガン難民を支援するNGOの中心人物として活躍中。『Xをさがして』(さ・え・ら書房刊)で2000年度カナダ総督文学賞(児童書部門)を受賞。ほかに、戦乱のアフガンを生き抜く少女を描いた三部作(『生きのびるために』、『さすらいの旅―続・生きのびるために』、『泥かべの町』ともにさ・え・ら書房刊)がある。