あこがれの図書館

作 パトリシア・ポラッコ

訳 福本友美子

対象 小学校低学年から
定価 1,870円(本体1,700円+税10%)
仕様 A4判変型 上製 56ページ
   タテ285*ヨコ230*厚さ10mm
ISBN 978-4-378-01532-3
Cコード 8797 NDC 933


装丁 安東由紀

2025「えほん50」(全国学校図書館協議会選定)

内容紹介

「いよいよあなたに、 図書館のとくべつな本を見せるときがきたわ」

1人の図書館員さんと、1さつの大きな鳥の本――
その図書館には、将来の夢につながる出あいがまっていました。
作者パトリシア・ポラッコが、絵本作家への道をすすむきっかけとなった
大切な思い出をえがいた自伝的絵本です。

農村から町へひっこしてきたパトリシアは、学校の帰り道、お城のようにりっぱな建物に目をうばわれます。
あのすてきなお城に行ってみたい!
そこは、だれでもはいれる町の図書館でした。
字を読むのが苦手だったパトリシアは、きれいな絵でいっぱいの画集をみつけます。
毎日のように図書館へかよい、むちゅうで本をながめるパトリシアに、図書館員のクリービーさんは、いいました。
「いよいよあなたに、図書館のとくべつな本を見せるときがきたわ」
将来の道をひらいてくれたクリービーさんと、1さつの美しい本。
あこがれの図書館は、パトリシアに一生わすれられない出あいをくれました。

わたしは森が大すきです。
前にすんでいた農場にもどったような気がするんです!
それに、鳥もたくさんいます!

 


「図書館カード?」
「ええ、そうよ。図書館の本をかりるときにつかうの。
子どものへやには、あなたにぴったりの本がたくさんありますからね」

 

著者紹介

作:パトリシア・ポラッコ
アメリカの絵本作家。1944年ミシガン州に生まれ、3歳のとき両親が離婚したため母方のユダヤ系ロシア人の祖父母の農場で暮らす。また夏休みにはアイルランド系の父方の祖父母とも過ごしたため、2つの異なる文化の影響を受けた。学校では字を読むことに困難があり苦労したが、後に原因はディスレクシアだとわかり、必要な教育を受けることができた。大学で美術を専攻し、子育て後の40代になってから絵本をつくりはじめ、以後115冊以上の作品を出版。祖父母との思い出や、学校時代の自分の体験をもとにした作品が多い。日本で翻訳出版された絵本に『チキン・サンデー』(アスラン書房)、『彼の手は語りつぐ』(あすなろ書房)、『ありがとう、フォルカーせんせい』『ありがとう、チュウ先生』(以上、岩崎書店)、『ふたりママの家で』(サウザンブックス社)などがある。長くカリフォルニア州に暮らしたが、現在は幼少期に祖父母と過ごしたミシガン州ユニオンシティの農場に住んでいる。

訳:福本友美子(ふくもと・ゆみこ)
慶應義塾大学文学部図書館・情報学科卒業。公共図書館勤務の後、児童書の翻訳、研究をする。訳書は『としょかんライオン』(岩崎書店)、『その絵ときたら!』(ほるぷ出版)、『アフガニスタンのひみつの学校』(さ・え・ら書房)ほか多数。創作絵本に『図書館のふしぎな時間』(玉川大学出版部)がある。

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