著:土佐幸子
絵:佐藤智子
定価:本体1500円+税
判型・体裁:23*19㎝/64ページ
発行年月:2005年4月
ISBN978-4-378-03896-4
NDC420
小学校教科書 教育出版「国語」5年 「5年生で読みたい本」掲載図書
内容紹介
ライト兄弟といえば、みなさんは“飛行機を発明した人”あるいは“初めて飛行機に乗って空を飛んだ人”ということが頭にうかぶでしょう。でも、ライト兄弟の飛行機が、なぜ飛ぶことができたのか、ときかれたら、その答えはむずかしいかもしれません。
本書は、さまざまな紙飛行機を折って、飛ばして、調整しながら、ライト兄弟が飛行機をつくるとき、どのような工夫をしたのか、どんなことを発見したのかををさぐっていきます。
【著者あとがきより】
科学的な探究の姿勢以上にライト兄弟のすばらしかったところは、夢を持っていたことです。人間が空を飛ぶことは可能にちがいないと信じ、時間とエネルギーと資金を費やして、研究を実行しました。彼らだって実験が失敗続きのときは元気をなくしました。思ったほど揚力が出ないで墜落が続いた1901年には、「人間が飛べるようになるまでに後50年はかかる。」となげいたこともありました。それでも研究をやめずに、2年後にはとうとう出口を見つけたのです。
実現がむずかしそうなことでも、まず「やってみよう!」という気持ちがなければ何も始まりません。この本に書いてある紙飛行機の実験を通して、あなたの気持ちをライト兄弟の気持ちに重ねてみてください。紙飛行機がうまく飛んだときは、ぜひライト兄弟がキティホークで飛行に成功したときの喜びを想像してみてください。あなたにも何か夢が芽生えてこないでしょうか。