地球環境のしくみ

著:島村英紀
画:奈和浩子
定価:本体1500円+税
判型・体裁:四六判/144ページ
発行年月:2008年5月
ISBN978-4-378-03911-4
NDC450 

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毎日のように、新聞やテレビで、地球環境問題が報道されています。でも、なぜ、こんな問題が起きたのか、そもそも問題の根元はどこにあるのか、どう考えればいいのか、といった肝心なことはなかなかわかりません。それは地球ができてから、今日までの地球の歴史について考えていないためなのです。
この本では、地球全体のことを考えながら、いまの環境の問題を考えていきます。これは、わたしたち地球に住む人類ひとりひとりが、考えて、立ち向かっていかなければならない問題です。 地球物理学者が語る環境のしくみ。

第1章地球を暖めてくれる二酸化炭素
●地球の温度はどのように決まった?
●地球の歴史
●空気を作ってくれたのは地球
●地球の兄弟、金星の運命
●地球の兄弟、火星の運命

第2章いま問題になっている地球温暖化とは
●太平祥の島国が消える?
●二酸化炭素は地球のかけぶとん
●ヒートアイランド現象
●むかしの地球の温度を調べる
●これからの百年で六℃、気温が上がる?
●温暖化が進むと…
●生物や人間への影響

第3章二酸化炭素が増えつづけている
●消えていく森
●あなたの家から、どれだけの二酸化炭素を出している?
●「便利で快適な」生活か「ぜいたくで無駄な」生活か
●足なみがそろわない京都議定書
●二酸化炭素を減らしている国もある
●京都議定書の次は
●その他の温室効果ガス
●大気汚染

 第4章オゾンホールは人類が作った
●オゾンが地球にできたとき
●オゾンホールの発見
●オゾンホールを作ったのは人類だった
●代替フロンにも問題が

 第5章 地球にある水はかぎられている
●二〇世紀最大の環境破壊、アラル海の悲劇
●地下水を使った灌漑農業
●地球の水のうち、真水はわずか三%
●氷河は最後に残された水資源
●南米にアンデス山脈ができてから
●南米の氷河が小さくなっている

 第6章 地球との共生
●ほかの生物もまきぞえにしてしまう事件
●世界の人口は爆発的に増えている
●工業活動が公害をひきおこした
●森が砂漠になってしまった
●人類の食糧が足りなくなる?
●バイオ燃料はまた別の問題を起こす
●わたしたちが考えるべきこと
●地球をこわさない生きかた


【著者】 島村 英紀(しまむら ひでき)
1941年東京生まれ。地球物理学者。武蔵野学院大学特任教授。前国立極地研究所長。文藝家協会会員。著書に『地球がわかる50話』(岩波ジュニア新書)、『地震と火山の島国–極北アイスランドで考えたこと』(産経児童出版文化賞、岩波ジュニア新書)、『深海にもぐる』(国土社)、『地震をさぐる』(日本科学読物賞、国土社)、『地球の腹と胸の内――地震研究の最前線と冒険譚』(講談社出版文化賞、情報センター出版局)、『公認 地震予知を疑う』(柏書房)など多数。また中学国語教科書に「深海に潜る」(東京書籍)、「かけがえのない地球」(教育出版)が採用された。
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