フィボナッチ 自然の中にかくれた数を見つけた人 |
2012年、第26回「よい絵本」に選定されました。
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【内容】 中世のイタリアで子ども時代をすごしたレオナルド・フィボナッチはあけてもくれても数のことばかり考えていました。そのため、ほかには能がない「のうなし」と呼ばれていたほどです。 成長して世界じゅうを旅したレオナルドは、諸国で使われていた数字、とくにアフリカで出会ったインド・アラビア数字に魅せられ、やがて、自然界にある多くのものが、ある決まった数でできていることに気づきます。かつて「のうなし」とからかわれていた少年が、フィボナッチ数列と呼ばれることになる数列を発見した瞬間です! うさぎの繁殖に関する簡単な文章問題で現在その名を知られるレオナルド・フィボナッチは、今では史上もっとも優れた西洋の数学者のひとりと考えられています。本書は、けっして「のうなし」ではなかったひとりの人物の物語です。 |
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【文】 ジョセフ・ダグニーズ 作家。ジャーナリスト。ノース・カロライナ州西部の山中に暮らす。「フィボナッチ」は中世を舞台にした作品だが、自称「ルネサンス的教養人」。 【絵】 ジョン・オブライエン 雑誌「ザ・ニューヨーカー」への寄稿多数。人気の高い児童書に数多くイラストをかいている。邦訳書には「くうきはどこに?(みつけようかがく)」(福音館書店)、「生活を変えた食べ物たち」(晶文社)などがある。フロリダ州マイアミと、夏のあいだライフガード(副キャプテン)をしているニュージャージーの海岸を行き来して暮らす。 【訳】 渋谷弘子(しぶや・ひろこ) 群馬県の県立高校で27年間英語を教えたのち、翻訳業に。訳書に、「席を立たなかったクローデット」(汐文社)、「シュガー&スパイス」(フレーベル館)、「双子のヴァイオレット」(文研出版)、「秘密のチャットルーム」(金の星社)等がある。 |
関連書籍 |
トマス・ジェファソン
本を愛し、集めた人
ローゼンストック/文
オブライエン/絵
渋谷弘子/訳
24×24/32ページ
本体1,400円