ウーヌーグーヌーがきた!

■ウーヌーグーヌーがきた!

イリーナ・コルシュノウ作/松沢あさか訳
定価:本体1262円+税
判型・体裁:A5判/160ページ
発行年月:1994年4月
ISBN978-4-378-00740-3
NDC943
※品切れです
【内容】
 見るのも聞くのも初めて! あの気球おばけは、どうして、ぼくの家へ来たのだろう? 父の誕生日に日曜日がかさなって、ぼくたちは大声で、はしゃぎすぎたのかもしれない。それが、あいつにはがまんができなかったのだ。
 口から吐きだす毒ガスにおどかされて、ぼくらはいいようにあやつられた。やつの要求は、日を追って、ますます陰険に、悪質になっていく。たよれる友だちはひとりだけ。どうしよう、どうすればいい?


◆日本経済新聞(2004年12月17日)の『こころの一冊』で紹介されました。
 ドイツのとある町、二月のある日、突然、緑色の球体がどこからともなく我が家にやってきた。大人はだれもがうわさで知っているらしい“毒ガスおばけ”だ。それから四人の家族は大騒動。その五日間の顛末を、ぼく=エディが一人称で語る。(……略……)
 結局、避けていた模型好きのおとなしい男の子が、いざと言うときにエディーの力を引き出してくれた。言葉に出さずとも何か事情がありそうだと気づいてくれる人が親友だ。
 家庭の深刻な問題を解決するカギは、いつも子どもが握っている!そのことに深く思いを致そう。
   (枚方市立津田図書館 川上博幸)