サルが木から落ちる |
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■サルが木から落ちる ――熱帯林の生態学―― スーザン・E・クインラン=著 藤田 千枝=訳 定価:本体1500円+税 判型・体裁:四六判/176ページ 発行年月:2008年4月 ISBN978-4-378-03898-8 NDC481 |
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【内容】 中央アメリカの熱帯林にすむホエザルがときどき木から落ちるのはどうしてだろう? 同じトケイソウなのに生えている場所のちがいで葉の形がちがうのはなぜか? アリアカシアのトゲの中にすむアリとアカシアの関係は? 熱帯林に暮らす生きものたちのさまざまな謎を解いていくうちに、彼らの生きたつながりが見えてくる……十二の物語。著者自身の手によるイラストも豊富で、読みやすい。 今、校正刷りを読み終わって、あらためて熱帯林のオーケストラの音色に酔いしれています。しぜんのしくみが繋がり合い、絡み合う姿を読むうちに、いろいろな音色の楽器の演奏が重なり合ったシンフォニーがほんとうに聞こえてきたのです。 多すぎてまだそのなかで暮らす生きもの全体の数がわからないほどの熱帯林は、自然の音色が特に濃密に詰まっている場所なのでしょうが、わたしたちの身の回りの自然でも、かならずこれと同じシンフォニーが奏でられているはずです。その調和をこわさないために何が出来るのか、身の回りの自然が奏でる音色に耳を澄ましていきたいものです。●――訳者あとがきより |
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【著者】スーザン・E・クインラン 野生動物学者。長年、野外生物を研究し、野外教育にも携わってきた。ガイドとして中央アメリカ、南アメリカの熱帯林の多くの探検に加わった。その仕事のあいだに、動植物のイラストを描くようになり、現在では彼女の作品はカードやポスターなどになり、教育に使われている。著書はいくつかの賞をうけている。アラスカのフェアバンクスに、夫と二人の娘と共に暮らしている。 |
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